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円形脱毛症の原因と対策

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円形脱毛症
円形脱毛症とは

円形脱毛症は、数ある脱毛症の中で最も発症数が多く、老若男女にかかわらず発症する一般的な疾患です。

通常は何の前触れもなく、直径1センチから3センチ程度の円形に髪が抜け落ち、時間の経過とともに自然と治癒することが多く、昔から「放っておけば治る」と言われていました。

しかし、最近では治ったと思ったらまた別の場所に円形脱毛症が発症したり、大小の円形脱毛症の部位が次々と増えては消えるといったことを繰り返す多発性円形脱毛症の症状を発症する方が増えてきました。

こうした悪性の円形脱毛症になると、酷い場合、全頭脱毛に及ぶことがあり、完全に治癒するまでに非常に時間がかかるようになってしまいます。

しかし、毛根そのものが死滅してしまった訳ではありませんので、髪が再生する可能性は充分あるといえます。


円形脱毛症の原因

現在、円形脱毛症を発症する際の主な原因は、精神的なストレスから来るという説と、自己免疫の過剰な防衛反応から来るという説という、二つの説がいわれています。

精神的なストレスという説は昔から言われていることではありますが、学術的根拠に乏しく、明確な因果関係というものは証明されていません。

しかし、環境の変化や人間関係のトラブルなどの社会生活における精神的な抑圧を受けたことのある人が円形脱毛症にかかるケースは実際に多いですし、ストレスは免疫系の低下に繋がりますので、完全に否定できるものでもありません。

一方の自己免疫説は、本来、外部からの進入者(細菌やウイルス)からの感染を防ぐために存在する免疫系が、自分自身の体の細胞に反応して攻撃を加えてしまうことにより、頭髪の細胞が損傷を受け、部分的に脱毛してしまうという説です。

現在はこの自己免疫説が脱毛原因として有力であると言われていますが、どちらが原因であっても、体内の免疫バランスが崩れることには変わりませんので、円形脱毛症は、体内の免疫が正常な免疫特性に戻らなくなる事に起因する脱毛症であるということが言えるでしょう。


円形脱毛症の対策

軽度の円形脱毛症であれば、3ヶ月〜半年も放置しておけば自然と治癒します。

そして、頭皮の免疫系が反応しないように、化学合成物質の含まれていない刺激の少ないシャンプーを使うなどのケアをすることで治癒までの経過がよくなります。

また、ストレスの緩和という意味において、アロマオイルを垂らした湯船にゆっくり半身浴をするというのも効果があると言われています。

慌てて円形脱毛症に育毛剤を塗布しても、治癒できるものではありませんので、まずは落ち着いて経過を観察することが大切です。

但し、多発性の円形脱毛症や悪性の円形脱毛症の場合は、そう簡単にはいかないことが多く、治癒していないにもかかわらず長い期間何もせず放置したり、安易に医薬品を投与・塗布したりすると発毛が困難になります。

私は西洋医学を否定しているわけではありませんが、もし、多発性や悪性の円形脱毛症を発症した場合は、安易に皮膚科で治療を受けることはできるだけ避けていただくように指導しています。

万が一、皮膚科で治療を受けたとしても、塩化カルプロニウム(フロジン液)やビタミン剤程度の処方であればさして問題にはなりませんが、
外用ステロイド剤の投与、及びステロイド内服薬の服用だけは絶対に避けてください

確かにステロイド剤を投与したり、紫外線照射による対症療法は一時的に発毛に至ることもありますが、かなり高い確率で再発することが多く、根本的な改善に至らない場合がほとんどです。

そして、再発を繰り返すたびに治りが悪くなり、最終的に発毛が困難になってしまうというケースが後を絶ちません。

少なくとも私の経験上、ステロイドの力で円形脱毛症が完治したケースは見た事がありません。

むしろ、脱ステロイドに時間がかかったり、ステロイドの後遺症に悩まされ続けている方が大半です。

ステロイドは皮下組織に残留しないという学術的検証から、この事を否定される医学者もおられますが、私はこうした脱毛症の現場に長く携わっている経験上、絶対にそんなことはないと確信を持って言いたいです。

実際、ステロイド剤を長期連用された方は自然治癒力発毛法での発毛はかなり難しいものになってしまいますので、場合によってはお断りせざるをえない場合もございます。

何度も言うようですが、根本的な改善を求めるのであれば、円形脱毛症の治療にステロイドだけは絶対に使わないで下さい。

また、現在使用している方はすぐに中止することをお勧めします。

いずれにせよ、円形脱毛症には投薬治療のような対症療法は有効な策ではありません。

一時的な強度のストレスによるものであっても、外因的な自己防衛反応であったとしても、あくまで原因は体内の免疫抗体の急激なバランス変化によるものがほとんどですから、焦らず、ゆっくりと状態を戻してあげないと高確率でリバウンドを引き起こしてしまいます。

円形脱毛症は局所的に引き起こされる脱毛症なだけに、どうしても頭皮にばかり目が行きがちですが、脱毛を引き起こすファクターはむしろ頭皮以外に存在することが多いため、画一的な療法での改善は期待できません。

個々の円形脱毛に至るプロセスを正確に知ることが改善への第一歩であると私は思います。

確かに髪が突然ドサッと抜けると、生きた心地がしないほど不安に駆られるものではありますが、決して治らない疾病ではありませんので、医師の処方を受ける前に、髪の専門家に相談してください。

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